interview

17歳のころ@猪子寿之

2015.6.10

少し前になりますが
チームラボの猪子寿之さんとの対談を公開します。
テーマは17歳の頃。

 

■17歳の頃とは?

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「17歳のころに何をすべきなんだろう」「あの人は、どう過ごしたんだろう」

―若き日に誰もが抱く将来への不安、期待、焦燥。

17歳を生きるおのなおが各界で活躍する諸氏に直撃取材!

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チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地 とか
さいきん何かと話題の猪子さん。

メディアアートの第一人者でありテクノロジー集団を率いるアーティスト。
そんな猪子さんって俺と同じ年だった時どんな人だったんだろう?
すごく気になって実際に聞きにいってみた。

 

■17歳の頃

 

S__6398170「猪子さんは17歳のころどんな感じの人だったんですか?高2の頃を覚えてますか?」

10949793_1540525882888676_1513173174_n「覚えてるよ」
S__6398170「さっき記事に目を通したんですけど、学校に終わってから行って

今から学校だろみたいなことをやってたみたいなんですけど

それは高1の時からだったんですか?」

10949793_1540525882888676_1513173174_n「そうね。基本朝起きるのが苦手だったから、よく遅刻してた。

昼に行ったり、2時限目に行ったり、もちろん1限目にいくこともあったけど。

でもできるだけ本当は1限目から行きたかったんだよ。でも寝坊しちゃうんだよ。」

S__6398170「でも毎日学校には行ってたんですか?」
10949793_1540525882888676_1513173174_n「毎日行ってた。学校すごく好きだったから。 いや、自分とかはさSNSとかあるじゃん。

だからいろんな人間関係とかできるじゃん。 俺の時はネットなかったから、

学校ぐらいしか友達と会えるところなかったから。学校か駅前みたいな。」

S__6398170「なるほど。SNSがコミュニケーションの方法をを変えてきているんですね。」

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■18歳で家出 

 

10949793_1540525882888676_1513173174_n「あとはー、高3の時に家出してたよ。

でも家出っていってもさ、田舎だしお金ないからさ行くとこ無いじゃん。

だから当時の彼女の家に行ってたんだよね。 でも彼女の親には秘密じゃん。

だから彼女の親が寝静まってから。いやよくさ漫画とかで2階から入るとかあるじゃん。

でもさ実際はそんなこと出来ないから。普通に玄関から入って靴を持って

こっそり2階にあがって寝るっていう生活をしてた。

S__6398170「それって彼女に連絡しないで家に行ってたんですか?当時とか連絡手段ないですよね。」
10949793_1540525882888676_1513173174_n「確か・・・外で2人で待ってたのかな。

それで彼女が先に返って大丈夫そうだったら窓から合図があるって感じだったと思う。

ロマンチックだね笑」

10949793_1540525882888676_1513173174_n「そういえば向こうの両親が高校の教師だったんだよ。

だから両親が出社してからじゃないと部屋から出れないじゃん。

結果絶対に学校には間に合わないんだよね。構造上遅刻するのが当たり前だったんだよ。」

S__6398170「彼女は先に学校に行ってたんですか?」
10949793_1540525882888676_1513173174_n「いや、お互い遅刻してたね。違う高校だったんだよ。

でもさ、毎日泊まってるとやっぱりいつか見つかる日が来るんだよね。

でね、そういう時に限ってすっぽんぽんなんだよね。

母親がドアを明けて入ってきた時にすっぽんぽんなわけ。

お互い驚愕するよね。当たり前なんだけど怒り狂うよね。

それで裸のまま正座ですよね。フルチンのまま正座をしてましたよね。

今後そういったことは二度とないようにってなって、はいはいというわけですよ。

でも行くところないから。また行くわけですよ。で、2回目見つかる時が来て・・・

やっぱりその時もすっぽんぽんなわけですよ。

で2回目もすっぽんぽんで正座をしたという思い出があるわけですよ。」

S__6398170「なんで家出してたんですか?」

10949793_1540525882888676_1513173174_n「なんでかと言うと、実家が歯科医だったわけですよ。

俺一人っ子だったから、なんとなく暗黙の空気で俺は歯医者になるものだと。

みんな思ってたわけ。田舎だとまさかそれ以外のことを選ぶなんてありえないって、

継ぐものだと思ってた。 で、ある日俺からの告白があるわけですよ。継がないという。

そしたらありえないってなるわけですよ。

17年間まったく継ぐことに疑いが無いわけですよ。

東大工学部を受験するってなった時に驚愕するわけ。

それでもめて面倒くさくなって家出したと。

でもね、でも今考えると10代っていうのは正義が強いわけですよ。

やっぱ俺は10代が一番正義が強いって気がするから。ピュアだよね。

いろんな社会とか人間関係の現実を受け入れてなくて、ピュアにとんがってたんだよね。

自分がこう生きたいっていう道に進む家出というのはピュアなわけですよ。」

10949793_1540525882888676_1513173174_n「そういうわけなんだけど。でも、でも、本当のことを言うと・・

ただSEXがしたかっただけなんだよね。

でもそれを理由に家出はいまならできると思うんだよね。

人間とはそういうものだと思っているから。

でも10代の自分はそういう理由で家出をするのはおぞましいと思っていたから。

自分で家を継がずにね、行きたい道に進むために家出をしたという建前だったんだよ。

自分に対して大きな正義を振りかざして家出をしていたんだけど。

あれは嘘だね。笑  SEXがしたかっただけだ。」

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■本質的なものはいったいどこからくるのか

 

S__6398170「それは18歳のころですよね笑 17の頃は何してたんですか??(笑)」
10949793_1540525882888676_1513173174_n「高2の時が一番モテたね。 やっぱ高1は初めましてでしょ。

ちょっとキチガイがいると。で高2になるとそれはカッコイイじゃないかと。

モテのピークだよね。それで高3になるとやっぱりキチガイは疲れると。

でもそんな話どうでもいいね。

確か高2のころに何が本質で何が本質じゃないかに異常に興味があった。

自分の”こう”だという”こう”は常識によって”こう”だと思っているのか、

もしかしてこれが好きとかの”これ”とかも文化的な影響に酔って

ある文化に染まってるから、それによって自分が好きだと思ってるかもしれなくて。

それは違う文化圏だったらそうじゃないかもしれないし、

たとえば違う時代に生まれていたらそうじゃないかもしれないし。

だから文化的影響だったり常識的影響なのか、

それとも人間という生命の本質なのか、それがどっちなのかということに

すごく興味があったんだよね。 だからいろんなことをよく考えてた。」

10949793_1540525882888676_1513173174_n「たとえば、キスしたいというのは生物的にどういうことなのか。

それは文化的影響なのか、その好きな人とキスをするというのは

とても素晴らしいという文化的影響なのか、人間という生物として本質的なことなのか。

そういうことばっかり考えてたね。これは時代によって変わることなのか、

それともあんまり時代によって変わらないことなのか、

だから自分の感情的な欲望みたいなことを100%素直に受け入れられなかったのね。

ちょっと何言ってるのかわからないね。笑

だから感情っていうものを比較的に低次元に見てたのよ。

物事の本質に対して本質でいたいと思ったし、知的にいたいと思ってたのよね。

でもそんなことばっかり考えてたんだけど、田舎の普通の県立の高校に行ってたから、

そんなことを話す友達がいたわけではなく、一人でいつもそういうことを考えてた。」

S__6398170「答えは見つかりましたか?」
10949793_1540525882888676_1513173174_n「答えはね、、、、

高3の時さ、家出を一緒にしていた彼女としたのが初めてだったわけではないんだけど、

なぜか、こう、SEXにハマってくんだよね。

まあ結論からいうとその子としているうちに自分の欲望とかを肯定したほうがいいと。

何でトーパミンが出るとか、何でトーパミンが出ないとか。

高3の時は感情よりも理性のほうが高尚だと思ってたんだよね。

そういう人間でいたいと思ってたんだよね。

いや、もうね、論理とか理性とか感情の下にひざまずけと。

そういうふうに変わってた時期かもしれないね。」

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■今が一番大事

 

S__6398170「もし、いま自分が17歳だったら、自分にどんなアドバイスをしたいですか?」
10949793_1540525882888676_1513173174_n「ないね。その時はその時で好きな人と一緒にいたいとか、

四六時中SEXがしたいとか、将来はこういう風に生きたい。

そのためには今何をしなきゃいけないのか。

ということが当時は当時なりにそれでいいと思っていたし、お前はバカかと。

その彼女の家は隣街にあるんだけど、チャリで1時間くらいかけて、

SEXするために毎日1時間チャリを漕いで夜中まで待ってアホかと。

そんなアホなことをしなくても大人になったら好きなだけSEXできるんだから

大人になるまで待てよと。今の俺ならいいたい。」

10949793_1540525882888676_1513173174_n「でもね言ったところでね、俺大人じゃねーしと、17の俺はしらねーしと。

そんな今は今で大事だと。たとえそれが将来合理的じゃないとしても今は今で大事だと。

かといって、今だけに溺れたわけではなくそれはそれで楽しみながらも、

俺は東京に行きたいと思ってたし、今みたいに仕事したいって思ってたから、

それもそれで今考えれば無駄だと思うんだけど。

その時は東大に行って工学部入って仲間見つけるとしか思ってなかったし、

それはそれで良かった。今ならもっと合理的な方法を気づくと思うよ。

いきなり起業しちゃえばいいじゃんと。

どうせ起業するんだったら今起業したほうがいいと。

大学4年間無駄だと言ってやると思うけど、でもそれでもいいと。

それは非合理的な方法だったけど、それはそれで楽しかったし。

でもあれだね。もしさ同時に生きていたらだよ、

お前の彼女ごと東京に家を借りてやるから一緒に働けと言うかもしれないね。

とにかくSEXはできると。そのね24時間SEXできないじゃん。

SEXしないじかんだけでも死ぬほど働けと。そのほうがよりバージョンアップすると。

大学4年間行くよりも。そこが今の俺と17の俺とのいい妥協点かもしれないね。」

S__6398170「なるほど。ありがとうございます!

ではこれを次に繋げたいので最後に誰か面白い人を紹介してください。」

10949793_1540525882888676_1513173174_n「いないね。だって俺は俺にしか興味ないから。」

S__6398170「・・・。」

以上 『17歳の頃@猪子寿之』でした!
いやーそれにしてもすごい髪型してるな笑
ちょっと猪子さんに似てるけど笑

 

次回は・・・。お楽しみに!

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猪子寿之

アーティスト集団チームラボ代表。1977年、徳島市出身。2001年東京大学工学部計数工学科卒業と同時にチームラボ創業。大学では確率・統計モデルを、大学院では自然言語処理とアートを研究。

出典:wikipedia 『エンジェル投資家』より

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